気の置けない友

今日お届けのバターロール

 車から降りてきた彼女は若いっという印象。グレーのセーターに襟元から少し見えるチェックのシャツ、前髪を真っ直ぐ揃えた長い髪。瞳の大きな眼もとにスッとしたあごときれいな鼻筋。変わらないなぁ。 
 1年近く会ってない友達が、昨日は遊びに来てくれる日でした。メールもない、それに年賀状も出していなかったので、会ってない間の近況はお互いに分からないままでした。そして、会うと相変わらずではあるけれど、日々の雑多なこと、そんなことの報告やらいつもの笑いに終始しました。
 気の置けない友、家で5時間ほど、久しぶりに大いに話せました。

 ブルーベリーブレッドを彼女が着くころ焼きあがる様にと思って、作りだしました。

 ご飯食にしようかな、パン食にしようかなと迷った挙句にパン食に。前日に焼いていたレーズン食パンにシラスとチーズを載せたトーストを大いに気に入ってもらえて万々歳です。帰って作るって言ってくれました。なんか野菜ばかりで、行き当たりばったりで作るとこんな感じになってしまいます。でも、「わぁ〜ヘルシー」って喜んではもらえました。焼きあがっていたブルーベリーブレッドはそのまま手でひとちぎり。美味しそうに食べてくれたのでした。よかった、焼いて。

 お昼を食べた後、「コーヒーを飲みたいね」と同じ気持ちなので、ブラックを飲みながらおしゃべりを。ほんとに気の置けないというか、何でもどっからでも何も気にせず話せるって、ストレスなくって幸せ。しばらくして、「ケーキと紅茶でも淹れようか。」「あ、、無理。」とは言うものの難なく別腹に入っていきました。彼女からのお土産のケーキがとっても美味しそうだったので気になりながらも、家で焼いたパウンドケーキを。
28年になるのかな、S(彼女の娘さん)が生まれた時に初めて会ったんだよね、と思い出していた彼女です。ちょうどわたしの末っ子が生まれた年です。学年は一つ違いで、生まれた年が同じの。子育ての頃はご近所さんも含めて仲良くさせてもらったっけ。楽しかった一時代でもあります。子育てと言う苦楽を共に過ごしてきたから、と言うだけではない繋がりを感じています。一言でいえば気が合うと言うのかな。出会えたことに感謝です。
 「会えて、話せて、よかったー!」「わたしも、ほっとするんだよね」とげとげしていた心の形が丸くなったような気がしています。


 2月の土、花の芽が出てきています。今日はおひる頃から雨が少し降り出しました。父と3人でお昼を済ませた後に、父から頼まれた時計の電池交換にホームセンターへと行きました。止まったままの時計が二つ、懐中時計と腕時計。どちらも古くて、懐中時計はふたの部分が取れていて無いし、腕時計のベルトはボロボロすぎて出すのが恥ずかしいくらいのもの。何でも大事にするから、父の言う通りに「時計屋」に持って行くかと、出かけました。
 懐中時計の方はすぐに出来ますということでしたが、腕時計の方は電池の交換だけで動くのかどうか、一応修理依頼でメーカーに行くことになりました。帰って電池交換した方を渡し、もう一つは修理に出すことを言うと、「迷惑かけたなぁ」と言う父でした。「ありがとう」といつもちゃんと言ってくれます。