友だちの家で

ブルーベリーブレッド

 夕暮れ時は嫌い、淋しくて。
 5時前にはとっぷりと日が暮れてしまう。
 長い夜はまたそれなりにいいのだけれど。
 
 今朝いつもの時間に目覚まし無しで起きてしまってから、「あぁ休みの日だったぁ」
 今日は天白区の友達に会いに行く日なのに、それを忘れて仕事の日と思ってしまった朝だった。
 早いけどそのまま起きることにした。
 予報よりはるかにいい天気の日。
 バスマットやトイレマットも洗濯できた。
 友だちへのおみやげと言うか、お昼はパンを買ってきてねと頼まれていたので、 
 買っていくパン屋さんを決めてのんびり出掛けた。
 今日は水曜日でお休みのお店が多くて、運転しながら「どこで買おう?!」
 遠いけど、あそこに行こうと初めてのお店目指したらそこも休みの日。
 約束の時間が来てしまうので、彼女の家を目指してナビを見ながら運転。
 結局彼女のお家の近くのヒルズカフェで買い求めた。開いていてよかった。
 
 彼女の好きそうなパンと、ケーキ風のおしゃれなパンを買った。
 病み上がりの彼女、テーブルにサラダを色とりどりきれいにセットしていてくれてた。
 味わいのあるカップにお茶やコーヒーなど何度もお代わりして淹れてくれた。
 のんびり語らうこんな午後、ほんとに久しぶりのこと。
 南向きのリビング、午後の陽ざしがカーテン越しに入ってきて明るく温かい。
 病気の話やただいま私にとってもごたごた真っ只中であるお墓の話も、同じように抱えていた。
 二人で「こんな話も、お年頃だね…」
 おいとまをして少し買い物に寄って、家に着いたらトワイライトタイム。
 夕暮れは一気に夜へと変わり、何もかも足早にササーっと暮れていく。
 今年もそんな風に師走がやってきた。
 信じられない気もする、けど時間だけは平等で真実。
 わたしにも、だれかさんにも。

 ブルーベリーブレッド、友達に1本。昨夜切り分けた時、美味しすぎてつい1枚分食べてしまった。
 トーストせずに、チーズを載せても美味しい。