歩道の片方の隅に敷き詰められた落ち葉をカサコソ踏みしめながら、緩やかな坂道を下っていくと駅が見えてきて、その近くに今通っている耳鼻科がある。
「2週間この薬を飲んでみて良くならなかったら、ステロイドにしましょう。」と、前の診察の時に先生に言われた。
耳の調子は全く治らないし、歩きながらも、実は・・えーい、なんでも来ーいだ!と腹をくくっていた。「なるようにしかならない」「自然に逆らうのは嫌い」「些細なことだわ・・」など等・・・。
でもでもでも、「これは、すごいですね、思った以上の結果が出ました」と先生が驚いた。聴力に関して嬉しい検査結果だったのです。だから、強い薬に変更しなくてもよく「同じ薬をあと4週間飲んでみてください」と言われた。良くなるかもしれない!あ〜、神様意地悪でもなかったのですね・・(ゲンキン・・)
病は気から、まさにその通りです。帰り道、落ち葉の歩道の坂道をニコニコしながら心は元気でした。右手の高い塀からは湿気を帯びた冬の匂いがしていて、その上に少しの風も吹いていないのか、じぃとしている12月のすすきが見えた。そんな風景にもニコニコしてしまっていた。