針は針でも・・・

 今日は何にも焼けなかったなぁ。
 災難は忘れた頃にやってくる・・・てか。
 夕ご飯が出来たので二階のN君の部屋に呼びに言った時、「お母さん、、おれ針が入ったかも知れん!」と言いながらとても痛そうにうずくまりそうになっていた。
 服の袖に手を入れたらいきなりの痛みが来たのだという。普段裁縫をしているのでその痛みは間違いなく”縫い針”だと察したらしい。
 エプロン掛けしたままハハは「保険証は?あと持って行くものないよね」と言いながら、外が寒いようだったのでそこらへんに置いてあった上着を二三枚掴んで車にN君を乗せとにかく外科へ!と走ったのだ。近くの外科はもう先生がいらっしゃらなくて、もう少し離れた医療センターへと向った。
 とても痛そうなNくんを助手席に、もう少しだからねーと言うしかない。受付を済ませた後待ってる間、長い時間に感じられた。「早くナントカして欲しい!」・・・そんな気持ち。だがしかし、冷静な若い女医さんの診立ては虫刺されらしい・・。ちょっとN君の顔が緩んだ気がした〜。
 でも、はっきりとはいえなく彼は1時間ほどリンデロンを入れた点滴を受けることになったのだ。明日皮膚科に行ってくださいと言われ、会計を済まし、薬(痛み止めのロキソニン・その胃薬のムコスタ・炎症を抑えるセレスタミン)をもらい家に帰った。
 N君の部屋に行きさっきの服をそぉ〜〜とみて見ようとしたら「ぎゃあー!!」二人で叫んだ。針じゃなかった。ムカデだったのだ。これで縫い針が体に入ったのではないと云う安心からかリビングに来て、冷めた夕食にさえやっと食欲が出てきたらしい。
 今は、ロキソニンで先ほどの痛みも消えたのか、リビングに持ってきたお布団で静かな寝息を立てている。そして、私もその横で眠ろう・・・。ハハも疲れましたわ。