キャロットブレッド

キャロットブレッド

 休日で朝も早く目が覚めた割には、やるべき家事以外は何にも手が付かず、時々時計を見てはぼぉーっと過ぎて行った午前中でした。
 朝方の雨がきらきらの雨粒になって、庭のむくげの葉に光ってた昼下がりにメールが届きました。今日、会う約束の日でしたよね・・・みたいな。わ、忘れてたー!
 なんとなくまだぼぉーとしてる頭で玄関のドアーを開けると、ポストにスイカの形の暑中お見舞いが届いていました。
 嬉しい気持ちになってちょっと目が覚めました〜。嬉しかったので、私も誰かに暑中お見舞い出したくなりました。 外はもう夏!車を走らせる街路樹は緑濃く茂って日陰を作ってくれています。この地に来て過ぎた時間と比例しているのかな、樹も。
 メールをもらった、い○ださんと近くのケーキのお店に。
  「巨峰のタルト」と、お茶は少し迷ってアッサムティーを。彼女はやっぱりこよなく好きなダージリンにケーキは「フルーツ・・・?」。ガラスケースの向こうのケーキを選ぶのは楽しい時間。単純だけど、楽しい時間です、やはり。
 ケーキの写真写りが予想外に悪いのですが、タルトの上に乗ってる巨峰は絶品でした。涼しい店内でのんびりと・・。ふとした彼女からの○○高原の言葉が出た時は頭の中が思い出一色になって十代の頃を旅していました。夏と言う季節は、ちょっとした何かで一足飛びにその場所に飛んでしまえるものなのかも知れません。
 ”五月のミュゲット”と言う名前のお店の中でふと思い出に浸り、ドアを開けたまだ暑い夏の午後の空の下、今の時間に身を置くのです。あの巨峰のタルトが思い出の旅に誘ってくれたのかしらね。

 ↓昨日のサボアケーキ、コーンスターチを片栗粉に替えても大丈夫。残っていた1.2切れにマーマレード入りのヨーグルトをかけて、さっぱりいただけましたよ。