初日の出

 霜が降りている朝、家から歩いて「浮雲の桟橋」へと。小高い緑地のてっぺんにあるこの「浮雲の桟橋」から初日の出を見ました。
 青く晴れ渡るだろう東雲に薄っすらとほんわか〜に、ふんわりと雲が棚引いていました。もう少し右方向に目をやると、雪を頂いた山も望めます。
 歩いて10分ぐらいのところですが、こんな時でないとなかなか行かないのはもったいない場所だと、また今年も思ってしまいました。
 太陽は昨日もこうして昇ってきたのに・・年の初めに明るい日の出を見ようとそこに足を運んだ人たちの中に、私もいました。
 この写真を撮った後、キラ〜ッと太陽が現れた時は思わず、手を合わせていました。
 そっと、祈りたい気持ちですね・・


 家に戻ってから、お雑煮を作りささやかなおせちを口にしながら、ささやかな幸福感に浸っていたのです。
 贅沢なことは何もないし、生活も安定しているとは言い難く、子供たちの将来も安心と云うことはなく、希望と言う言葉を持っていないとどうにも前を向いては生きていけない。
 だからこそ、普通に過ごしていたいと思うからこそ、ありふれた日常が愛おしく、夜明け前の冷たい空気の中にも、霜の降りた家々の風景にも、走り去るバイクに乗った男の子のうしろ姿にも・・・笑顔になれるのです。


 Kさんが釣ってきたグレを昨日刺身にしてくれた時、半分ほどを昆布締めにしてくれていました。
 割安なランクの低い煮出し昆布しかありませんでしたが、工夫して小さいのを何枚か重ねてお刺身の上下に挟んでいたんですね。
 昆布のうま味が浸透して美味しいのです。ありがとうね・・