桜餅

　昨日クロスを替えた二階の部屋に、今日は畳と襖が新品になって帰ってきました。
　東側の窓からは、遠〜〜くに南アルプスが見えます。和室風のクロスから和室っぽくないクロスに変えたのです。家具を何一つ置いていない、白っぽい部屋に空と緑とそこここに見える家が風景画のような、窓の景色です。こんなに素敵な部屋だったんだわ・・・
　何年もそんなこと忘れてしまっていました。だいたいゆっくりこの部屋にいたことなんてあったのかしらと・・Ｊが高校の時にこの部屋を使うようになってから、ろくに掃除もしていなくて、とても悔やまれます。壁には何カ所か傷があり穴があり、喫煙の所為で部屋のありとあらゆるものが変色してしまっていました。匂いもしみついててしまっているようです。
　畳も表替えですっかり新品のようになるんですね。襖も、シンプルでクロスと同じような明るい色にしました。
　すごい変身、でも最初はこんな部屋だったはずですね。せっせせっせと日々お掃除の手を止めることなく、もっと大事に大切にありがたく住まなければならなかったんですね。
　畳がえのために部屋から出した家具がまた、明日当たり元に戻って何にもないスッキリとした部屋はもうなくなります。部屋でもう煙草は吸わないでねって言ったら、あまりいい返事は帰って来なかったな。
　
　まぁ、仕方がないのかな。こんな風にリフォームしているのは何もＪのためじゃないしね。

　今日こられた職人さんに又、仕事から帰ったわたしはせっせと桜餅をこしらえたんですが、思ったよりも早く来られて思ったよりも早く終えられて、なんだかお茶をお出しするタイミングがなく・・。　そうですよね、畳も襖もきれいにしてくださったのを入れてもらうだけですものね。