思いの伝え方

 今日、車の窓からコスモスが咲いているのが見えました。秋を感じます、こんな時には。
 雨降りと曇り空の多かった9月が過ぎ、10月も半ばになりました。昨日の朝など、寒いなって感じるくらいでした。
 前の日記から2週間が経ちました。季節が徐々に進んでいるのと同じように、わたしにもいろんな日が訪れます。
 9月30日は初孫の誕生の日でした。福岡在住の二男の所に産まれました。男子。離れていると、もちろん実感もなく、写真を眺めているだけです。この先もこういう日がつらつらと重なっていくのでしょう。こういう感覚は身をもって感じるほか分かり得ません。実際に見てみると、また違う感覚を覚えるんでしょうか。赤ちゃんって日々成長していくので、離れていると当然その過程を目にすることはできません。孫をそばで見ていたいという欲望は、ま、諦めるしかないようです。息子だけの母というのをしみじみ味わっているのです。ないものねだりは恥ずかしいのでしょう。それより、今ある幸福を感じ取ることが大事。
 10月1日は末っ子のお嫁さんの実家にて、バーベキューにお呼ばれしました。8月の末にあった結婚式の打ち上げ、なんて名目で末っ子夫婦とそれぞれの両親、大人6人で会いましょうという事に。家から邦ちゃんと二人で末っ子夫婦の家に行き、そこからは車1台4人が乗ってお嫁さんの実家まで、末っ子の運転でした。
 3時半ごろに着いた時には、もうお庭で準備万端、焼いている炭の匂いの中、お嫁さんのご両親が明るい笑顔で待っていてくれました。何ともうれしい瞬間です。歓待してもらってるのが分かる嬉しさ。お肉や野菜を並べて焼いたり、夫々のお皿にサービスしてもらったり、飲み物を勧めてもらったり、みんなが楽しい時間を過ごすために必要な準備を色々と細やかに整えてくださっていたお父さまとお母さまです。
 ざっくばらんでフランク、大人6人みんがそんな風なので、楽しくないわけがありません。特に、お嫁さんのご両親のお二人は見ていて感じる自然な仲睦まじさで、それが居心地のよさにもつながるのでしょう。
 もう日が暮れて、次はお家の中で結婚式のムービーを見たりしました。さりげなく気を配ってくださっているお母さまでした。お部屋に入ってからのデザートタイムは、末っ子が用意していたバースデーケーキとわたしたちが手土産に持参したケーキのオンパレードになりました。

 あくる日がお父さまのお誕生日という事で、バースデーケーキになりました。全員甘いもの好きでケーキが重なっても全然平気ですよ、などと言ってもらってみんなでワイワイと選びながら、無邪気にほお張るのでした。コーヒー椀皿もケーキ皿も緑茶の器も、きれいなお客様用で、そんなこともですがゆっくりと寛げるような、ほんとに温かいおもてなしを受けました。
 話が脱線して思わぬ方に行ってしまったり、笑いの絶えない時間でした。邦ちゃんは自分の家と同じように、お腹がいっぱいになってごろんと横になってしまったり、寛ぎ過ぎです。次また会いましょうねと言う約束をしてお開きとなりましたが、わたしに、こういうおもてなしが出来るのか分かりませんが、無理をせずできる範囲で心からのお付き合いをして行こうと思っています。
 さて、今度はわたしが来てもらう方です。先週6日、か○ちゃんと小さな娘ちゃんが遊びに来てくれました。歳の差があるのに大好きなお友達です。

 邦ちゃんが作っていた夏野菜、たくさんできて困っているのを助けてもらったのにすごく喜んでもらって、それだけで十分うれしのに。邦ちゃんが好きなケーキを手作りしてくれました。ケーキの箱の中に入っていたカードには、おじさん(邦ちゃん)への感謝の気持ちがありました。
 「思い」の伝え方…。
 心からの思いがあれば、それは相手の心にも伝わるのでしょう。邦ちゃんはほんとに嬉しそうでした。このケーキのお味もそうですが、丁寧で心がこもっているのは彼女の生き方だったり子育てだったり。この好感が持てるというのは、年齢には関係なく、お互いの思いが分かり合えるというか、一方的な感覚なのかもしれませんが、大好きな存在なのです。日々、嫌なことがあっても、そんな友達がいる、また会えると思うのは幸福なことなのです。
 前後しますが、4日(火曜)は少し早目に友達からプレゼントをもらいました。62歳の誕生日が過ぎました。いつも覚えてくれている友達、ありがたい存在です。たまにコーヒーを飲みに行ったりしますが、この日は二人でケーキも一緒にいただきました。お金が有り余っているわけではなく、何が喜ばれるかなぁという気持ちのこもったプレゼントを、毎年用意しておいてもらっているのです。感謝。何かにつけ、ただ思っていてついその機を逸してしまう事が多々あるわたしですが、思いをちゃんと伝えるには実行力が無いといけません。反省すること然りです。

 可愛い器をいただきました。