父を送る

 つい先日の週末は秋日和でした。その土曜日の朝、父が息を引き取ったと連絡が入りました。前日の夜遅くに容態が悪くなったことの連絡は受けていて、もう「そのとき」が確実に迫っていることは感じていました。朝、1度目の電話が入り老健に向かう準備をしていたところに、早くも2度目の電話で臨終を知らされました。
 老健から病院に入り2カ月の後に退院して老健に戻ってきて、3日目の朝に亡くなりました。
 臨終からお葬式まで、すごい勢いで時間が流れたような、止まっていたような。またこうして日常は素知らぬ顔してやって来ます。親を送るということを、連れ合いである邦ちゃんと3人の息子たちと共に執り行われたことに対してはとても感謝しています。これはとてつもなく当然な生きているうえでの出来事。こういう風に質素でも当然に行われたことに、わたしとしては幸福を感じるのです。父を普通に送れてよかった。邦ちゃん、息子たちへありがとう。そして、結婚して家族に加わったお嫁さんの存在もわたしには大きいのです。
 これから先は、四十九日などの法要が始まります。これも当然のこと、幸福なことだと思っています。

 先日の週末は温かな秋日和でほんとにいいお天気でしたが、その1週間前の週末は寒くて雨の体育の日連休でした。邦ちゃんの実家に行って来ました。邦ちゃんはイカ釣りがメインでしたが、釣果は無しで期待したいつかのあの甘いアオリイカの味が夢となりました。でも、海を見ながら気持ちはリフレッシュできたことでしょう。
 実家の羽咋に帰る途中に、今回も寄り道をして世界遺産五箇山合掌造りを見てきました。前回は白川郷でしたし、邦ちゃんはこういう世界遺産に興味があるのでしょうか、それともわたしのためでしょうか・・。わたしのためではないですね。寒い雨の中、歩こうと言い出して、わたしは待ってるから一人でどうぞという事になったのです。
 それでも、お蕎麦を食べている間に雨が小降りになりいつの間にか止んできたので、二人で散策することになりました。