山型食パン
窓の右端に月が下りてきた。ほほ笑んでくれているように見える、ミルク色に輝いて。
Kさんから「明日の朝5時から頼むなっ!」と、庭の草を抜く仕事を一緒にしようと促された。
そう言えば、こんなに庭の草をほっといたことはこれまでなかったこと。私なんかよりいつもせっせと玄関にほうきをかけ、雑草を抜き小さい庭をこぎれいにしていたKさんだけど、こんなに手をつけなかったのは多分サブくんの所為ね。
庭を掃いていたら、いつもそこにいたサブ君のことが否応なしに甦ってしまう。庭の草を抜いたりするときもきっとサブ君とKさんの”時間”が在ったのでしょう。まだ、悲しいんだ。思い出すのが少しまだ苦しいんだ。だから、手をつけられなかったのね、きっと。 「サブがそこで水飲んでる音がした・・」って、昨日言ってたね。
サブ君が天国に行ってから、そろそろ4ヶ月だね・・・