初詣

鴨川を渡る・・

 昨日は京都へ初詣に出かけました。初詣と言うよりも、「イノダコーヒ詣で」と言うべきかもしれません。いつの間にかのお正月の恒例行事になっています。
 

 年中お休みなく7時開店なので、家を5時に出発したら行列の中で待つこともないわねと思っていたら、なんと、店の入り口に張り紙があって三が日は10時開店になっていました。あと3時間弱あります。
 思わぬことで、初詣が早朝になりました。いつものように下鴨神社には一番に行きました。早朝の参道はまだ少し眠っているようです。ズラーっと並んだ屋台はテントが掛けられていて、何人かの方は早目に来て準備などに取り掛かろうかとされているのが見受けられましたが、殆どは冷たい空気の中で息をひそめているようでした。こんなのも珍しく気持ちいいのです。
 下鴨神社の駐車場に車を置いて、出町柳から京阪で四条に出て八坂神社、知恩院平安神宮と歩きました。早い時間だったので、四条通もまだ開店前で八坂神社も屋台などは先ほどと同じようで、これから何か始まる前と言う、何もかもがお布団の中でまどろんでいるような光景だと思いました。ただ、そうではなかったのが初能を観ることが出来ました。何も知らずに大勢の人混みの先に目をやると、静々と動いている和服姿の・・・。あぁ、これが能!生で初めてあの鼓をポンッと叩きながら『よぅ、ほっ』と言うのを耳にしました。静かに迫りくるものがあります。お正月行事にラッキーにも出くわしたと言う感じです。
 

 知恩院の門はほんとに大きくて、階段はたくさんあって、でもこのいつもの変わらない大きさがいいのです。ただ今建て替え工事か修理かで本堂?への入り口が違うところからでした。知恩院では一月の言葉として「この一年 人の長所と 交わらん」と書いてあるのを見ました。人の長所と・・。なるほど、いい言葉です。

 平安神宮に入る前に、これもコースになりつつありますが、日展を観ようと言うことで京都市美術館に入ることに。運よく臨時に開かれていました。これもラッキーでした。

 平安神宮を後にして、百万遍を過ぎ下鴨神社まで歩いて戻る途中、パン屋さんの芳しい匂いに誘われてドアを開けました。美味しそうな匂い!と言ったのはわたしよりむしろ邦ちゃんの方でした。二人で店内へ。お腹いっぱいだったけどバゲットとあと二つハード系のを買い求めました。


 あとで車に戻ってからちょっと食べようかと、フランスパンに黒豆の入ったのを、美味しいと絶賛するのでした。パン屋さんによったので、出町ふたばの豆もちは止めにしました。

 最後にイノダコーヒへ。学生時代を京都で過ごした邦ちゃんのそしてわたしの思い出多い場所へ。ただ、こうしてここに来たいと言うだけ。時は流れていろんなことがあったけど、一年に一度はこうしてここに座ると言う場所。周りもわたしたちも変化はしていくもの、でもここでこうして座ると言うこと、何か分からないけど初詣に行くように、「イノダ詣で」なのです。とても混んでいて入るのに行列って言うのには閉口だけど。それも時代の流れかな。