とある日の午後

ゴマ入り食パン

夜空の彼方、星が瞬いている。
深夜12時過ぎの更新は、あたまが半分眠っているよう。
明日仕事休みの日だとしても、頭はさえなくて眠くてだるい。
冷たい空気が足元まで下りてくるので、窓を閉めた。
窓を閉める時、空を見上げたら、星がかすかに輝いていた。
こうして一日が終わりに近付く。
今朝は夜明け過ぎの空をみて、久し振りに歩きたくなった。
随分歩いていない。
いい習慣が長続きせずに、いつの間にか当たり前に止めていたりする。
何もしないで終わる日も充実して終わる日も、
同じように、夜が訪れる。
明日の朝のスタートラインを同じように準備していてくれる。
何度でもそうしてくれる。
そのことに感謝しなくては。
今日は仕事帰りに職場のOちゃんを誘って、邦ちゃんの畑に寄った。
この前オクラをどうぞって言っていたので。
畑には、随分大きくなったオクラの枝にポツリポツリと実を付けていた。
夏野菜はもうほとんどがおしまい。
柔らかな産毛に包まれた緑色のオクラをハサミで収穫していた。
全部Oちゃんに持って帰ってもらった。全部と行っても数えるぐらいだけど。
朝は車の窓を開けて走ると寒いくらいだったけど、日中は暑い。
家に帰ると、末っ子がリビングに居た。
エアコンは要らないみたいだ、寒暖計は30度を超えていないようだね。
「お昼食べたの?」
「そう、わたし何食べようかな〜」
「コーヒー飲もうかな、ホット、アイスどっちにしよう・・アイスかなぁ、、暑いし」
「あ、僕も!」
「はいはーい」
「このパンでも食べようかな、ちょっとだけ焼いて!」
「あ、これ美味い」
「そうだね〜」
「これもこれも半分ずつ食べよ」
総菜パンも菓子パンも、オーブントースターで焼き直しすると、また美味しくなる。
そんなんで、わたしのお昼は済んだ。
冷蔵庫にあるゴーヤのつくだ煮とかオクラとかでご飯を食べたかったけど、
アイスコーヒーを飲んだら、パンモードになってしまったし。
「ねぇおかあさん、納豆ってだしとか入れる前にかき混ぜた方が美味しいの知ってる?」
「ふーん、今度やってみよ」
孤独のグルメ観た?」
「観たよ、全部。今から観る?」
リビングはテレビ録画再生開始、松重豊が食べる姿をしばし堪能。
とある町の風景も音楽も、好きだなぁ。そこは末っ子とも共通点だろうな。
彼との何気ない会話、さらりと流しているけれど、どこか感謝しているのだ。
なんとなく、なんとなく。