9月最初の日曜日

フルーツ缶のゼリー

9月になりました。
虫の音を聞きながら、涼しい風を感じながら過ごす夜です。
昨日「明日ネギ植えるの手伝ってね」って言われて、今日は畑に行く日だと思いながらも朝のアラームをやり過ごしていたら、邦ちゃんが起こしに来ました。
「先に行ってるから後で来てね」時計は5時15分。眠たいなぁと鈍く起きながら「はーい」
洗濯機を回して、洗顔、軽くお化粧して畑へと行きました。
朝歩くの久しぶりです。曇り空で太陽は眩しくありません。

朝の池、気持ちいい!随分来てなかったなぁ、すぐそこなのに・・。

池の横の道路を渡り、景色ががらりと変わる風景へと向かいます。これは、、梨の木。果樹園が右も左も広がっています。

果樹園の丘を下ったところには田んぼがあります。季節の色、素晴らしい。もう少し行けば邦ちゃんが借りている畑に着きます。

着いたらもうすっかりネギを植えていいように土を耕していた邦ちゃん。ティシャツに汗が滲んでいました。長靴にはき替えて、教えてもらったようにネギを置いて行きました。その上から牛フンと肥料をやってお水を掛けていました。

オクラはまだ少し採れました。貴婦人の様なオクラの花、まだ開く時間ではなかったみたいですが会えてよかった。「オクラの花咲いたの見たことない」「勿体ないねぇ、こんなきれいな花なのにね」
「ピーマンも小さいけど採って。もうあんまり大きくならないし。ナスも一つぐらい採れるやろ。」
ネギを植えるのに土でぐちゃぐちゃになった軍手を脱いで、車の所にあるハサミを取って来てチョキンと収穫です。わたしが収穫の楽しい作業をしている間も、邦ちゃんは何やら畑のほかの作業をしています。
周りの畑を見渡せば、ほとんどオクラを植えていらっしゃるみたい。あちこちに淡い黄色の花が咲いていてその存在が分かります。

オクラがいくらでも採れるので、何にでも使います。今朝はキャベツサラダに載せました。茹でて切ったオクラはいつも冷蔵庫で待っています。
大して動いたわけではないのに、何だか疲れてグダッとしていたら、お昼は邦ちゃんがスパゲティを作ってくれました。ミートソースの上にもオクラをぱらり。麺とも相性がいいオクラですが、邦ちゃんは要らないみたい。見飽きたのかしらね。
まだまだグダーーッとしているわたしをよそ観に邦ちゃんはお買い物に。
「カーマ行ってくる」
「あ、じゃあアリエール買って来て。今日安いみたいだから。」
「アリエール?この前買って来たやつ?」
「青い箱の。何個でも良いよ。1個でも、一人9箱まで買えるみたいだから」
夕方、9箱入りの段ボールに入ったアリエールを買って来てくれました。
「ありがとう!遅なったね」
「うん、美貴フラワーも行って来たし」
後で庭で見ると、ケースいっぱいの花の苗が置いてありました。
何種類もの苗にびっくり。明日明るくなったらじっくり見てみよう。
帰って来て庭で何かしてると思ったら、昨日から言っていた焼き肉の準備でした。
「お肉冷蔵庫から出しといてね。野菜切ってくれる?」
しばらくしたら、「いつでも来てね」

もうすっかり焼き肉屋さんになっていました。牛バラとタン、ホルモンの3種類だけシンプルに。レバーは無かったようでした。
蚊も来なくていいねと思っていたら足元にはちゃんとキンチョウが炊かれていました。

しばらくすると、暗くなって来て、ランタンに火を点けました。ちょうどそのころ末っ子が帰って来て、「あぁ、美味そう。」「時間あるんだったら食べや」「うん、ご飯持って来るわ」すぐまた出掛けるようなので、ビールでなくご飯とお茶で。
「ホルモンあるの!」そう言って食べてくれたので、残ったホルモンどう食べようかの心配もすることなく、消費出来ました。タンは分厚かったようで、残ったものは「明日カレーに入れて」って言ってた邦ちゃんです。
焼き肉の後、「コーヒー淹れようか」
普段の夕食の後はコーヒーは飲むことは無いけど、焼き肉の後は決まって「美味しいの淹れてちょうだい」となります。
辺りはすっかり暗くなった庭のテーブルで、ランタンの明かりとコーヒーで涼しい風に吹かれていました。
準備するのは邦ちゃんの仕事、そしてお片付けはわたしです、せめて。こんな風にいつの間にか決まったようになっていること。夏が終わって秋が来るように自然に、自然に。