月のように気高く、とはいきません

ゴマ&スライスアーモンド入りの食パン

 なんてきれいな満月なんでしょう。今夜は日本中晴れ渡っていてあの人もこの人も、みんなこうして月を眺めているかしら。

 一人庭のテーブルに腰掛けて、月を観ていました。夕食後、邦ちゃんが
「お団子無いの?今日はお月見やで」って言って月を観に庭に出て行きました。あ、それならと急きょ白玉団子を作りました。おぜんざいの残りがまだ冷蔵庫にあったので、調度いいかなと思って。
「お団子食べよ、お月見しよう」
「あぁ、もう歯ぁ磨いたし」
眠そうなと言うか、横になったと思ったらバタンキュウの邦ちゃんはそのままにして、一人庭に出ました。半袖でいると寒いくらいです。晩ご飯は十分食べた後だったにもかかわらず、お団子の入ったおぜんざいをベツバラに入れて、美しい月を見ながらですが、花より団子の様です。11時半、月がどんどん高くなって行くのですが、お腹が苦しいわたし。あぁ、なんて情緒の無い・・
「明日仕事休み?」
「うん」
「畑行って、モロヘイヤ採ってきて。パチンパチンってハサミで切って。オクラもね。オナスも採れると思う。ナスは下から覗いたら大きなってるのがようわかるからな。」
「緑のナス、採れたら羽咋へ持って行ってあげたら!きっと喜ばはるよ」
そんなわけで、週末は実家に釣りに帰ると言う邦ちゃんです。そんな風に実家に行けていいなぁ。うらやましいと言うか憧れ。わたしには無いもの。でも、足るを知れという言葉があるように、そんなに欲張らないでいよう。