明日は冬至

パネトーネ

 アラームが鳴って目が覚めて、今日は・・仕事行く日だ!と思って起きようとする。そのまま起きることなく寝てしまって、次のアラームで目が覚めて、今度は、寒いからなどとは言わず飛び起きる。こんな仕事行く日の朝。
 さて、明日は奈良に帰って父の残りの荷物を引き取りに行く日。寒いけどお天気はよさそうなのでよかった。体力のことを考えてか、行くと言ったり止めると言ったり二転三転していた。一緒に行った方が父の目で見て納得して見納めして、後のものは始末してもいいとそこで念を押したかったのだけれど。結局父は家で待ってもらうことになった。今日は「仏壇持ってきたらいいなぁ・・」と言う。ここに持ってくるのはもう諦めたと思っていたのに、そんなことを突然言う。「ここには持って来れないよ」と言うと、しゅんとしてしまって頑なな顔になる。
 一日中お布団の中で横になっている。家族ともほとんどしゃべらない。と言うか、家族から声を掛けることをあまりしないと言う方が正しいかな。食事の時ぐらいが楽しみだろうに、食べるのは一人でだし、食べたらすぐそのテーブルからいなくなってお布団に行く。お布団が唯一休まる所なんだろうか。これなら気ままなこれまでの一人暮らしの方が、今より体も何かしら動いているわけだし、その方が良かったのかって思ってしまう。長いこと置いてあった仏壇がそばにあった方が心がもっと安らぐのならそうしてあげたい気もする。体がうまく動けなくなった時の老いの気持ち、その時にならないと本当には分からないのだろうな。確かなことは人はだれでも老いて行くこと。何十年か先の未来の自分・・