気力

　仕事から帰って少し寝た所為か夜中になっても起きていられます。仕事中変な時間に猛烈に睡魔に襲われてしまって、その眠気が収まらないままでした。時折りこの眠気はただ単に睡眠時間が足らないなと感じる時以外にも発生する気がします。目の前の何かから目を瞑りたい時、逃げたい時、パンクしそうな時、いやぁ、気の小さな人間だ。西側に置いてあるベッドの小窓から光が入って、格別何もない部屋を明るく柔らかくしてくれていました。そこにしばし体を横たえて目を瞑ろうとしました。隣のワンちゃんの吠える声が響くなぁ・・と思いながら眠って行ったようです。アラームに起こされて、あっと言う間の１５分でしたが、気持ちの逃避行は出来たのかな。どろんとした睡魔からは逃れた様な気がしましたが。
　庭のチューリップはもう終焉の時を迎えています。花びらが開ききって地面に落ちているものや辛うじてくっついているものや、つぼみの時からは想像もしたくない様な姿です。そのチューリップの終焉の時と同じではないでしょうが、自分もまたそのようなのかなぁと、ふと思ってしまいます。何かに身を委ねるしかないような、気力が起きない。楽しいことなのに楽しめないと言う。あまり深く考えないでいよう。きっと、今だけの何かの作用だと思う事にして。きっと明日は元気でいる、そうだね。