珈琲時間

美味しい珈琲

 時計を気にしない夜はいい
 耳の中でキーンと甲高い声がするけど
 気にしないのが一番なのだと
 歳ととも分かってきた
 あらゆるものから鈍感になる
 いや、そうはなりたくはない
 変わらないでいたい部分もある
 敏感でいたい部分と鈍感になる方がいい部分
 上手く泳いで行けたらいいけど
 川の流れは時として意に逆らうようだ
 どこへ行きたいのかも分からない自分だから
 どうしようもない
 嫌だと思えることが増えてばかり
 せめて
 美味しい珈琲を
 ホッとする時間
 これは、仕事の疲れが呉れるもの
 その相互の関係が自分を保っているのか
 でもあと何年?働けるのは
 仕事から解放される日は想像したくない
 あぁ、昔からの友人と話したくなった
 同じ時を歩いてきた友人と
 この夜を飛んでいけないものかしら