わたし還暦

栗あんぱん


 昨日の朝、職場の駐車場から歩いているときに見上げた空です。その一日前の空は曇り空、わたしの誕生日の空でした。その前夜は雲の合間に皆既月食を追っていました。そしてその前の日は鏡のように澄み切った十四夜、月がきれいでした。毎晩日記に向かえたりそうでなかったりです。今夜のように日記にたどり着いても、頭が半分ぼうっとしてるというか、疲れと眠気で冴えない日が続いています。
 この間の誕生日の朝は、思ったより以上に張りつめたような、ドキッとするような何とも言えない強張りと言うか一瞬緊張が走るというような感覚がありました。そして空を見ましたら、どっしりとした曇り空。十月にしては似つかわしくない陰鬱な空模様でした。いえ、十月でも曇り空はやってくるのですが。誰にでもこんな朝はやってくる、わたしの後にも先にも普通に当たり前に平等に。そんなことを無理やり思っていた60歳になる朝でした。・・うん、わたし60なんだなぁ。信じられない気がするのだけれど、そんだけ生きてきたのよね。全然大人になれない〜なんて言っていられる歳なんだろうか、まったくこんなんでいいのだろうかと思いながら歳ばかりはちゃんとたまっていくわね。

 友だちの家のお庭に生るみかんをいただきました。「みかんどう?」「えっ、もうそんな時期?!」と言いながら黄色く色づき始めたみかんをみてびっくりしました。時の早さに驚いてばかりで、一年をぐるぐると追いかけている感じです。ぼーっとしている間に着実に季節は巡ります。秋を楽しまなくては。

 早生の生成りみかんをいただく、感謝です。まだ緑色のみかんも段々に色付いて秋が深まり行くのですね。

 こしあんに栗の実を足して、栗餡にしました。さっぱりしているので一つあっという間に食べてしまいました。この前より少しは栗の形に近づいたかな、どうかな。