接岨峡温泉へ

接阻峡温泉駅より


 大井川鉄道千頭駅です。機関車トーマスが出迎えてくれました。
 先週の水曜日に邦ちゃんと出掛けてきました。夏休みが1週間余りある邦ちゃんとその週は水曜日だけが休みのわたしでした。たった一日の休みなのでわたしの喜びそうなところを選んで、鉄道好きなわたしのために大井川鉄道の列車に乗りに行こう、と決めてくれました。新東名も初めての走行だったし、島田金谷のインターから千頭駅までの走行も初めてのことで、失敗したり迷ったり珍道中の旅でした。

 南アルプスあぷとライン。さぁこれからどんな所へ連れて行ってくれるのかな、ワクワクする気持ち、久しぶりです。早く着いたので、止まっている列車を見たりうろうろとしていました。

 この辺りは川根茶が栽培されています。

 行先に向かって右手に大井川の眺めが続きます。

 狭いトンネルを何度もくぐって上っていきました。

 どんどん上流へと、その風景も変わりつつあります。


 坂道が険しくなるころ、途中の駅でアプト式電気機関車が連結されます。

 この歯型のレールはラックレールと言って急な坂道を上り下りするように考案されたもので、これをアプト式鉄道と言うそうです。鉄道ファンのために、どうぞ写真を撮ってくださいと勧められました。

 これは接岨湖、水の色がきれいです。

 接岨峡温泉駅に到着です。帰りの切符を買って、温泉に入る前にその周辺を散策しました。

 ずいぶん日常から離れた景色、大いなる山懐に包まれてのどかな散策です。つり橋がいくつもあって、怖がる邦ちゃんと平気なわたし。それにしてもさっきこの駅で降りた人たちはみんなどこへ行ったんだろう、誰もいませんでした。この後のんびりゆっくり温泉につかって、ごろんと一眠りもして、ゆったりと時間が過ぎました。
 普通なら帰り道は時間が経つのが幾分早いものですが、島田金谷インターまでの帰り道がまた何とも遠いものになりました。来た道があまりにも崖っぷちの道路だったので、帰りは違う道にしようと選んだつもりの道路が一難去ってまた一難、思いのほかすんなりとはいかなかったのでした。
 二人でよく行っていた温泉とは違って、また一つ思い出に残る旅の湯になりました。