十月九日

紫芋のあんぱん


 玄関先の千日紅が今を盛りに咲いています。ここにコスモスの花もいいなぁ、って庭仕事をしないわたしの独り言です。小さな庭にあるささやかな季節感、喜びを感じないとね。

 このひと時もそう。わたしの誕生日を忘れないで「小さなプレゼント渡したいので」と言ってくれて、仕事帰りに待ち合わせしました。今日は61歳の誕生日です。自分では信じられない気がするけど61歳。まぎれもなく。
 ここのところ、眠くてなかなか日記にたどり着けないのですが、今日は生まれた日だし明日は仕事休みなので翌日の朝のことをあまり気にせずこうしてのんびりできます。
 朝の出勤時は肌寒くてカーディガンも厚手のがほしいくらいでしたが、日中は気温も上がってシャツ一枚で十分なほどです。昨日も空が青くて気持ちのいい日だった。誕生日の前の日、明日で新たな歳になる日、の前日って幾つになってもなんだかもったいないようなどこか寂しいような気がして、気持ちいい空の下歩いてみたくなりました。夕風は少し寒いくらいで日が落ちるのもあっと言う間で、そんな風に歳も取っていくのかなぁとしみじみ。

 うふ、こんなケーキ可愛くてうれしい。末っ子が仕事帰りに浄水のケーキ屋さんで買ってきてくれました。61のローソクを邦ちゃんは16と逆に並べたりして遊んでいると、末っ子が61にまた戻したりして。

 末っ子からプレゼントにお財布をもらいました。手触りがよく頬によせると皮のいい匂いがします。「わぁーこんないいものありがとう」「こんないいものを送るのも最後やな・・」「そんなん言わんと、また来年も待ってるよ」冗談半分で交わしたけれど、精一杯の贈り物をほんとにありがとうって、心から感謝です。贈る相手がほしいものは何かなって思いやって選んでくれるその思いやりや優しさを未だに持ち合わせてくれて、そのことがとてもうれしい。
 夕方は末っ子の彼女から、あ、もう彼女っていう呼び方はおかしいのか。え!お嫁さん?それもなんだかピンとこないわね。その○○ちゃんからラインでビデオ電話があっておめでとうを聞きました。「ワインがあるので今度一緒に飲みましょう」って、何も変わらず相変わらずのフレンドリーさです。


 グラハム食パンと、同時に焼いたレーズンとクルミのパウンドケーキです。秋になるとまた食パンの横でパウンドケーキを焼く日も増えます。食パンもパウンドケーキも切り分けてから冷凍するこの頃です。あっという間に消費する日々はもう来ないのかどうなのか、先のことは分からないわ。