あの子を思い出した

プルマン


 モロヘイヤのパンでサンド。クリームチーズとチアシードジャムのは邦ちゃんのおやつに。塩もみキュウリと卵のはわたしの軽めのお昼に。仕事帰りにこれを食べて友達のお家に遊びに行きました。

 いつも感心するのですが、幼い子を抱っこひもで寝かせながら、作ったんですって教えてくれました。お母さんが作られたと言うレモンのジュースとともに、クッキーをいただきました。これは米粉のサブレで、ホロホロとした食感がたまらないおいしさです。美味しいのもさることながら、彼女のさりげなさの中にあるセンスが好きなんだなぁ。レモンとお酢が入ってると言う手作りのジュースもとっても美味しくて、仕事の後の疲れた体に染み入るようでした。感謝。
 彼女の3歳になる息子R君と、乗り物の絵本を一緒に見ていて、わたしの長男の幼い頃の日を思い出していました。
わたしの料理(魚の)の本の最後の方のページに載っている魚の名前を全部憶えて嬉しそうだった、まだ2歳になっていなかったね。あの子、あの純粋な目の男の子、わたしはどこへやってしまったのだろうと。いや、わたしがどこへやったと言うわけでもないけれど、あの真っ直ぐな心がとても愛おしくて。どうにもならない過ぎてしまった時間ばかりを後悔の色で塗ってしまう。あの子はもう、おじさんと呼ばれる年齢に達してきている。あのキラキラしてた男の子に味わってほしい幸福があるのです。誰もみな思う様にはならないのかもしれないけれど・・・、今日、彼女のRくんと絵本を読んでいて無性にその頃が懐かしくなってしまったのです。

 あったかいミントティーを淹れてくれたテーブルの傍らにはRくんが遊ぶブロックがあります。この彼女のテーブルにはこれから様々な場面が現れるのでしょうね。仕事帰りに気楽にお邪魔させてもらえる彼女のお家は、とてもありがたい暖かい場所です。窓の外の風景は雨にぬれた樹の緑や紫陽花の白い色、わたしの好きな梅雨の景色でした。

 プルマンと同時に焼いたパウンドケーキ。抹茶味で、クランベリーとチョコチップを入れてみました。