初詣の京都

バターロール

 初詣に行きました。5時半過ぎに家を出て、パンをお届けするのと給油があったので、今回は三好インターからの京都行です。
 曇天の空、いつの間にかの雨模様、小粒ではありましたが、フロントガラスにやってくる冷たそうな雨粒たち。京都へへ行く途中の滋賀県辺り「ここは北陸や」と、雨模様の景色を見ながら言ってた邦ちゃんです。助手席にてうつらうつらしたり熟睡したりして気が付いた時には、京都三条に入るぐらいのところまで来ていました。
 先ずはイノダコーヒ。駐車場が新しくなっていて、お店の隣にパーキングが出来ていたことに気が付いたのは、以前の駐車場に止めてから後でした。「隣にできたんやね、広くなってよかったね」1年に1度ですが、そう思いました。相変わらず席が空くのを待っている方たちがいました。ほどなく案内された、旧館。ここが好きで旧館が空くのを待ちますと予め言っておいたのです。

 窓側のかわいい席には女性がお一人いらっしゃった。

 静かな店内。あまりべちゃくちゃと喋る声は聞こえません。わたしも話すと声がつい大きくなる性質なので、二人とも新聞を読みながら過ごしました。邦ちゃんはスポーツ紙を2部とわたしは読売と日経。そして、相変わらずのコーヒーの香り。早朝起きてわざわざここで、新聞読みながらのコーヒータイム。年齢も変わる、思いも変化する、変わらないのは昔の自分たち、過ぎた日の出来事、そこに在った日々。変わらないものを探しに来るのでもなく、今そこに行く。何歳まで続くのか解からない、二人の年中行事になっています。
 下賀茂神社に行く、そこの駐車場に車を止めて地下鉄で四条まで乗って八坂神社へと行くコースは例年通り。知恩院平安神宮もいつものコースの中。京都市美術館は工事をしていて、「あれ、入れない?」「今年は観るのを止めようか」とも話していたので、まあいいかなと思っていたら、違う建物で日展が開催されていました。迷いましたが今回は取り止めです。
 ぶらり歩いて、三条河原町辺りから京都市バスに乗って下賀茂神社へと戻りました。何でもかんでも交通機関に乗ればICカードが使えると思ったら大間違いでした。市バスは降りる時に一定額を現金で入れるのです。乗ってから気が付いて、「あら、小銭、今全部お店で使っちゃった」「お父さん小銭持ってる?」「ないのか…いやだな、バスの両替ってトラウマになってるんだよね…」などとぶちぶち言っていたら、隣の席の女性が「これ両替されますか」と100円硬貨を5枚手のひらに広げてくださいました。遠慮しないわたし「わぁありがとうございます」先にバス停で降りられるときにも「私はここで、お先に」と言って席を立たれました。
 今日はこれで、3人の初対面の女性と会話をすることに。お一人目の方とお二人目の方はどちらもお店の方でしたが、楽しくにこやかにさわやかに。見知らない人との触れ合いが、とっても好きだった昔。一人旅していた頃を少し思い出したりしました。
 初詣に行ったのに、神社でのことは皆無の日記になりました。

 車窓から写した鴨川です。さよなら、京都また来年かな。