心も静寂に

紫芋あんぱん

 午後6時過ぎ家の周りは静かになって、
 あぁ、静寂。
 静かな住宅の中なのに、
 かなりうるさい声が響き渡り
 うんざりしている毎日でした。
 主に幼稚園児を持つお母さんたちと子供たちの声が
 イライラを募らせるばかりでした。
 道路上で我が物顔の親子。そこは公共の場、
 周りの家は、静かに生活されてる方もいる。
 朝幼稚園バスが来るまでとその後の時間も同じくです。
 いやいや!そういうことも受け入れようではないか…
 自分もそうだったのだ、
 子育てで通ってきた道なのだ、
 周りのお母さんたちが仲良くて明るくていいじゃないか、
 一人外の声を気にしながら、ぷんぷんしてるなんて嫌だよ。
 変な顔になりそうだし、しわも増えそうだし・・
 大らかにならなきゃ。
 でも、ほんとにうるさい!
 しまいにはもうここに居たくないぐらいに嫌悪感が増していく。
 苛立ちと自分をなだめること、
 ずっとそんな毎日。
 そんなことに悶々としている自分にも嫌悪感を感じて、 
 こんなこと言える相手もいなくて、
 なんだか袋小路だったのが、
 スッキリしました。
 事態は変わらないのですが、
 今日、近所の方とまったく同じ気持ちだったことが分かったのです。
 わたし以上に怒るというか怒りが満ちているという風です。
 わたしと違って、ご主人とも息子さんともその件で話ができるそう。
 その方は職場で上司にあたる人に相談されたようでした。
 「こういう事は区長さんに言った方がいいですね」とのこと。
 何も解決してなくて、あぁスッキリしたのは、わたしの気持ちだけですが。
 話せてほんとによかった。
 もし、この事態がよくならなくとも同じ気持ちの人がいるっていうことに安堵しているのです。
 「話せてよかった」とその方も。

 紫芋の裏ごししたものを白餡の20%入れました。バターロールの生地で、成型時にはさみでカット。

 紫つながりで…
 ムラサキシキブもいつの間にか紫色の実がいっぱいです。