お抹茶でまったり、友達に感謝

みよし市ふるさと会館

 仕事帰りに友達と会う約束をしていました。サンアートの日本庭園に行こうって、誘われていました。
 ここのところ、仕事で疲れてしまうことが多くなり、仕事帰りに約束があると少しは気持ちが明るくなります。
 待ち合わせたところに車を置いて、乗せて行ってもらいました。

 窓の向こうに庭園が見えます。日本庭園を眺めながら、お抹茶とお菓子をいただきました。入り口で300円払ったらいただけるようです。まったりさせてもらえました。抹茶茶わんには栗の絵が描かれています。友達のには柿の絵でした。和菓子の甘味は仕事帰りの疲れた体に染み入ります。
 お茶をいただいてから、外に出て庭園をぐるっと歩きました。空は青く風も心地良く散策日和です。と言うほどは歩きませんが。庭園には茶室があって、その茶室を目の前に見ながら、陽のあたる縁側に腰掛けて長いこと喋っていました。縁側に足を延ばそうかと言って、靴を脱いで体を伸ばしてうとうととしそうなぐらい寛げるところでした。実際ほんとにもう眠たくて仕方ないのでした。
 帰りの車の中では助手席ですっかり舟を漕いでいたわたしです。初めの待ち合わせのところに戻り、ではまたねと言って自分の車に乗り込んだところ、あれれ携帯が見当たりません。カバンの中をひっくり返しても友達の車の中にもないのです。
 さっき行ったところにすぐに電話を入れてくれた彼女でした。わたしはもう疲れていたので、あるかどうか確認できたら明日の朝にでも取りに行こうと思っていました。しかし、あることが分かって電話を切ったら、すぐに取りに行こうって言ってくれた彼女でした。このあと1時間後ぐらいには出勤しなくてはいけないのを知っていたので、全然大丈夫明日行くからって言ったのですが、快くすぐに車をまた走らせてくれたのでした。
 頭が下がります。半分寝ぼけてるような今日のわたしに、引き返して車に乗って行ったら危ないからって、時間があまりないのに難なく行動してくれます。感謝の気持ちでいっぱいです。 
 お昼過ぎに会った時には太陽がまぶしく青空だったのですが、忘れものの携帯を手にして帰路に着くころには西日がまぶしくさすものの、色付き始めた街路樹にもその日が当たり夕暮れ時の風景になっていました。少し厚めのストールをぐるっと巻いて、心も温かになるのでした。